薬物療法
精神疾患の治療・療養には、薬物療法、カウンセリングなどの心理療法、リハビリテーションなどの社会的治療があります。こちらでは、北九州市八幡西区「医療法人義翔会 小嶺江藤病院」が行っている薬物療法についてご説明いたします。
当院では、まず院長が患者様を診察して、薬物療法の判断を行っています。薬物療法での治療が困難な場合は、精神科や内科に振り分けを行っておりますのでご安心ください。
薬物療法について
こころの病には、生物学的な要因や心理的な要因、さらには社会的な要因が関わっています。精神科での治療では、それぞれの要因に応じて、適切な方法で治療・療養を行い、症状の改善をはかっていきます。
生物学的な要因に働きかける治療 | 薬物療法や電気療法 |
---|---|
心理的な要因に働きかける治療 | カウンセリングなどの 心理・精神療法 |
社会的な要因に働き替える治療 | リハビリテーションや 社会復帰プログラム |
これらの精神科治療の中で、中心的な役割を担っているのが薬物療法です。統合失調症やうつ病・躁うつ病などの気分障害、神経症等の治療において、様々な薬剤が症状やお悩みに応じて処方されます。
薬物療法によって症状が改善されることで、介護や看護を容易にすることが可能です。さらに症状の改善は、精神療法やリハビリテーション、社会復帰プログラムのスムーズな導入にもつなげています。
院長による薬物療法の判断
薬の処方について
薬物療法を行う際には、はじめは最小用量から処方を開始します。そして副作用の有無を丁寧に確認しながら、薬の用量を増やしていき、症状の改善をはかっていきます。処方する薬の量が増えても、必ずしも症状が重くなったというわけではございません。
処方した薬は、必ず用量や用法をお守りください。自己判断で服薬をやめたり、用量を減らしたりすることは危険をともないます。たとえ症状が改善されても薬の中断によって病気が再発することもありますので、必ず主治医にご相談ください。
薬の副作用について
精神科の薬にかぎらないことですが、薬の飲み合わせによって副作用が出ることもあります。初診時にはお薬手帳をご持参ください。また薬を服用されているときには、アルコールの摂取はお控えください。
妊娠している方・妊娠の可能性のある方へのお願い
なお、妊娠している方や妊娠の可能性のある方、授乳中の方は必ずその旨をお伝えください。薬によっては胎児や乳児に影響を与えることがあります。服薬によってふらつきや眠気を起こすこともありますので、服用後の車の運転についてもご相談ください。
当院では、どの患者様も初診時に、院長による初期診療を行っております。院長判断によって、薬物療法で改善が期待される場合にはその治療を、もし薬物療法での治療が困難な場合は、精神科や内科への振り分けを行っています。